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自宅でありがとう。

さようなら

父親に死んでほしいとおもった―

CANNES

PG12
映倫
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別府ブルーバード劇場にて公開決定
3/29(金)~4/4(木)
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さらに津田寛治映画祭にて
3/31(日)舞台挨拶も決定!
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父親は今年90歳になる。
3年前からは寝たきりになってしまった。
自分にはいったい何ができるんだろう。
実話を基に、自宅介護の難しさをテーマに据え、
「死ぬこと」と「生きること」を真摯に見つめる。

ストーリー

Story

父・恒三が寝たきりになってしまった。家族ぐるみで自宅介護をしている。ある日、主人公・良昭は恒三が「もういいだろ…」と言うのを聞く。だが、続きは聞けなかった。恒三は自宅で死ぬことを熱望していた。
今や寝たきりの身体で、食事も介護食。ある日突然、恒三が食べることを拒否する。断食による即身仏である。食べることを拒否した父親を見て、幼少時代に連れて行ってもらった寿司屋や焼き鳥屋、蕎麦屋でのことを思い出す。すんでのところで医者に点滴を打ってもらい、やがて元気になった父親は食べるようになる。

これを機に、良昭は恒三を家で逝かせることを決意する。3年が経ち、孫の隆良は介護にも慣れ、今ではオムツ交換もしている。そんな姿を見て良昭は、恒三とキャッチボールしたことを思い出す。さらに、思い出は続き、高校時代には恒三のナポレオンを黙って友人と飲み空けてしまった。その空き瓶に安酒を入れ替える悪知恵を働かせる良昭たち。しかし、恒三はそれを見抜いていて、「酒は入れ替えるな」と嗜める。

過去の恒三との思い出と、現実の日常が交錯していき、ついに最後の時を迎える。駆けつけた看護師から医者へ連絡すれば延命できるといわれ、妻がスマホを取り出したが、それきり動けなくなってしまった。家族で延命はさせないと決めていたのだ。
良昭は死に行く恒三に向かって、思い出話を語り続ける。最後に、「実は死んで欲しかった」という衝撃な言葉が出てくる。

「死んで欲しかったと思ってた…ごめん」
すると、反応がないと思っていた恒三がおもむろに起き上がり、良昭に一言告げる。
「ありがとう」
そうして恒三は旅立っていった。

キャスト

Cast

津田 寛治

津田 寛治Tsuda Kanji

福井県出身。北野武監督の「ソナチネ」(1993年)で映画デビュー。
2002年、森田芳光監督の「模倣犯」で第45回ブルーリボン賞助演男優賞、08年の黒沢清監督「トウキョウソナタ」で第23回高崎映画祭最優秀助演男優賞を受賞、21年の村橋明郎監督「山中静夫氏の尊厳死」で第30回日本映画批評家大賞主演男優賞を受賞した。2021年以降は、アルチュール・アラリ監督「ONODA一万夜を越えて」、土屋哲彦監督「惡党と物書き」で主演を務める。2023年は、北野武監督「首」、児玉宜久監督「おしょりん」、庄司輝秋監督「さよなら ほやマン」、成田洋一監督「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」、石橋義正監督「唄う六人の女」などの公開を控えている。
幅広く出演するほか、地元・福井の短編映画「カタラズのまちで」(12)や、オムニバス映画「かくて女神は笑いき」(14)の1編「怯える女」、知多半島オールロケ「あのまちの夫婦」(17)で自ら監督を手がけている。

星 ようこ

星 ようこHoshi Yoko

宮城県仙台市出身。デビュー直後から1990年東海テレビの昼のドラマ『あぶない女たち』、1991年よみうりテレビ朝の連続ドラマ『花友禅』と主演が続き、その後もテレビドラマ、映画、舞台など数多く出演。主な出演作にドラマ『愛のソレア』『マリア』『お水の花道』、映画『不貞の季節』『嫌われ松子の一生』『余命一ヶ月の花嫁』『つむぐ』『ささくれ』など。
近年は、ソロ・ライブなども行っている。

峰 秀一

峰 秀一Mine Shuichi

1940年生まれ(83歳)出身地 山梨。1962年 大映(株)京都撮影所第3期フレッシュフェイス(本名の雨宮旭)。出演作は眠狂四郎女妖剣など多数。26歳で大映退社。文学座演劇研究所を経てフリーにてドラマ等出演。太陽にほえろなど多数。43歳で引退し、その後土地家屋調査士を勤める。72歳で俳優に復帰。以降の主な出演作品は、ピア・まちをつなぐもの、AI崩壊など。

藤 夏子

藤 夏子Fuji Natsuko

1963年劇団青年座入団。舞台作品への出演を中心に活動してきたが、昨今は映像作品への出演が多い。最近の主な出演作品に、ドラマ「ブラックポストマン」(TX)「王様に捧ぐ薬指」(TBS)「ギバーテイカー」WOWOW「赤いナースコール」(TX)「相棒19」(EX)映画「未帰還の友に」福間雄三監督(2023)「イチケイのカラス」田中亮監督(2023)「さかなのこ」沖田修一監督(2022)「おもいで写真」熊澤尚人監督(2021)「フェイク・プラスティック・プラネット」宗野賢一監督(2020)などがある。

吉川 康太

吉川 康太Yoshikawa Kota

2019年にTBS系ドラマ「都立水商!~令和~」で俳優デビュー。2020年ミュージカル『新テニスの王子様』The First Stageにテニミュボーイズとして舞台初出演。その後もドラマ、映画、CMなどにも出演し、活躍の場を広げている。趣味のゲーム『APEX』ではマスターランクに到達(PS5)。HIPHOPダンスが得意。

石和 摂

石和 摂Ishiwa Setsu

1980年代、子役時代にフジテレビ系のテレビドラマ『オレゴンから愛』シリーズで主役を務める。松岡監督とは中央大学の同窓(悪友)であり、ともに映画研究会で映画制作と酒の日々を送る。卒業後は助監督やテレビディレクターなど裏方の仕事に携わる。本作で久々の俳優復帰。

劇場情報

Theater

別府ブルーバード劇場にて公開決定
3/29(金)~4/4(木)
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さらに津田寛治映画祭にて
3/31(日)舞台挨拶も決定!
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